コンクリート製の本堂。階段や行燈の関係で、このアングルからしか撮れなかった。
小さな路地に隠れるようにして、津照寺の入り口があった。毎度のことながら、迷いやすい。
ハイビスカスロードを走り抜けて、室戸市内のごちょごちょした地域に侵入する。
室戸は何万人都市なのか知らないが、随分とこじんまりとした街だ。
魚市場に車を止めて、魚くさい道を歩いて津照寺へ。道中は猫がいっぱいで、通りがかった魚屋
さんには、鮮やかな緑色に光るシイラが行儀良く並べられていた。
細い下街の路地を進んだ袋小路のような場所に、竜宮城のような正門を発見。仁王門に舵の
マークが飾られているのが印象的だ。なんでも、昔から船の安全を祈願するお寺だったそうで、
それゆえにの事だろう。大師堂と納経所は少し低いところに、そしてご本尊は小高い丘の上から
港町を見守っている。本尊までの階段はそれほど長くないが割と急なので、足腰の弱い人は
要注意。結構転びそうで、万が一転んだら一番下まで転げ落ちそうな怖い階段だ。ここのお寺も、
ソテツの木やら見たこともないピンクの百合やら、えらく南国チックな植物に覆われていて
旅情を煽る。
室戸市の「スーパーマーケット」。側には美しいシイラを何本も売っていた魚屋も有り。
ところで、この写真は肖像権を侵害していることになるんでしょうか??
お参りの後は、ライターのガスが切れそうになったのでお寺脇の「室戸スーパー」に立ち寄る。
田舎にしかないような、『缶詰と冷凍食品をたくさん売っている』スーパーマーケットである。
他のお遍路さんもここでお買い物をしていたので、白衣のまま入っても全く違和感が無い。
ここでライターと地元っぽいゆずドリンクを購入する。
近くの村で作っている地物のドリンクらしかったが、ゆずの風味が効きまくっていてとても旨い。 |