・挨拶について
挨拶は、ほとんどの人間関係で有効なコミュニケーションの技術で、きちんとやって得することはあっても、損をすることは無い。親子や配偶者といった親しい間柄でも、クライアントとの商談でも、殆ど間違いなく求められる。
もちろん、挨拶だけで良好な人間関係ができるわけではないし、挨拶が劇的な変化を生み出すわけでもない。しかし日頃から挨拶を交わしていれば、「挨拶を交わすぐらいには、お互いにいっぱしの人間として礼節を重んじていますよ」という相互確認をすることは出来る。
逆に、一日のなかで最初に出会った際に挨拶が欠けていると、この効果がなくなってしまう。あなたが暗い顔をして挨拶もせずに横切っていったのをみた職場の同僚は、「こいつは俺に挨拶もしないやつなのか」と怒るかもしれない。そうではなくとも、「あいつ、どうしたんだろう?」と心配したり、「もしかして、俺、まずいこと言っちゃったかな?」と気にし始めるかもしれない。こうした誤解は、初対面から時間が経っていない状況下では発生しやすく、良好に発展するかもしれない相互関係の芽を摘んでしまうことになりかねない。
「なにを馬鹿な、挨拶程度で」と思う人もいるかもしれない。しかし、良好な相互関係が発展する確率を毎日5%削られただけでも何年間も蓄積すれば大変な差になってくるわけで、こういうことは決しておろそかにしてはいけない。コミュニケーションにあまり自信のない人の場合は尚更である。
挨拶は、テンプレートやレパートリーがはっきりしており、比較的簡単に習得できる。練習さえすれば確実に習熟可能で、誰でも恩恵を受けることができる。なので、挨拶の習慣があまり身についていない人は、速やかに習熟することをお勧めする。今からでも遅くは無い、最初は大きな声が出なくても、逆に若干大きすぎる声になってもいいから、できるだけ実践して、絶対身につけたほうがいい。
【関連リンク】
[参考]:【2ch】ニュー速クオリティ:職場の挨拶しない奴について
[参考]:挨拶のマナー、お辞儀の仕方(ビジネスマナー講座より)