書いているひとについて

・著者名:シロクマ
・生息域
:北極圏、畜生道。
・関心領域:
現代人のメンタリティと社会空間との関連、および現代人の社会適応全般に関心があります。また、E.エリクソンやH.コフートのモデルを21世紀の日本に当てはめたら見えてくるものと、臨床上のトレンド・民俗学・サブカルチャー領域の動向 etc... を比較検討するのを日々の楽しみにしています。雑食です。
・“なかのひと”の職業
:精神科医。純-臨床上は、DSMやICDをベースにした現代精神医学を学び実践するのが良いと思っています。
・著書:
花伝社さんから、熊代亨『ロスジェネ心理学 生きづらいこの時代をひも解く』を出版しました。
・趣味志向:
思春期以来、オタクをやってます。専攻領域はシューティングゲームでしたが、歳を取り、現役から退きつつあります。その他ゲームやアニメにもそれなり触れているつもりですが、専攻にはほど遠いです。また、コピー可能/再生可能なサブカルチャー文化を理解する一助として、コピー不可能/再生不可能なワインをやりはじめたら、止まらなくなってしまっています。

このウェブサイトについて

 かつて私は、旧サイトで「社会適応に難を来しているオタクが適応していくための方法論」をまとめ、実践することで自分自身の社会適応を建て直してきました。その後、オタクへの世間の風当たりが緩和され、そうした趣味領域の外にも社会適応やコミュニケーションで悩んでいる人が大勢存在することに気付くなかで、私の関心は「現代人の社会適応全般」へと移っていきました。

 ところが、いざ「現代人の社会適応」について考えはじめてみると、参考になりそうな文献やウェブサイトが意外と少ないことに気づいたのです。『現代日本人の適応まとめwiki』のようなものはどこにも見当たりません。社会適応のありようが、これほど個々人にシビアに問われる目下の情勢にも関わらず、親も、学校も、病院も、偉い学者さんも、(特に)思春期以降の一個人が社会適応していくための方法論をまとめて提供してはくれないのです。

 もちろん、精神科臨床のフィールドでは、臨床-事例化した人達を対象とした、適応に関するトレーニングやアドバイスが行われてはいますし、研究されてもいます。しかし、それらは精神疾患を罹患していたり心理的なホメオスタシスが破綻してしまった後の人を対象にしたもので、病院を訪れる手前の人・臨床診断を下されていない人を対象としたものではありません。Social Skill Training(SST) なども、病院の外でなんとか頑張っている人に役立つようデザインされているとは思えません。
 
 メンタルヘルスを損ねるには至っていない人のための、社会適応のヒントになりそうなエッセンスをまとめてみたい――そう思い、私はこのウェブサイトをつくりはじめました。
 
 人間の社会適応には多種多様なバリエーションがあり、時代や世代とともに移ろいゆくものです。また、その人の宗教、価値観、職業などによって最適解は異なっているように、平均化しにくい、エビデンスに基づいた助言の難しい部分を含んだものだと私は思います。だから、エビデンスに基づいたスッキリとした議論の馴染みにくい部分や、“わかる人にしかわからない”、そのひとの資質によって可否が大きく左右されてしまう部分も沢山あるでしょう。しかし、そういった部分については、過去に示された心理モデルや過去の人々の暮らしを参照しながら、現代という時代に即したアレンジメントを施したうえで再構築してみたいと思っています。

 このウェブサイトで現代人の社会適応や心理適応をすべて示せるわけではありませんし、すべての人に最適なメソッドが示せるわけでもありません。それでも、社会適応や心理適応について考えていくきっかけとして、誰かの手許に届けばいいなと祈っています。

このサイト外での主な活動領域

ブログ『シロクマの屑籠』 アイデア錬成・他のネットユーザーとのdiscussionに主として用いてます。お勧め記事はこちら

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