雪の舞う中、雲辺寺に到着した。写真中央には、徳島県と香川県の県境がある。
境内の五百羅漢像(実際は五百体はまだ未完成)も、ご覧の通りの雪まみれだった。
雲辺寺の御詠歌も、なかなか味わい深い。
立派な本堂もすっかり雪景色で、他の参拝者もかなり驚いている様子だった。
四国八十八カ所で最も高い標高の本堂らしい風景といえば風景かもしれない。
今回のお遍路では唯一の雪景色となった雲辺寺だが、寺院と雪の景観は抜群だった。
西条市の宿を6:20頃に出発。高速で大野原インターまで移動し、そこからずっと山道を
登っていく。雨の降りしきるロープウェイに到着し、20分おきに発車の雲辺寺ロープウェイの
時刻表を見ると、幸運にもちょうど出発時間だった。この霊場から今日のお詣りをスタート
する遍路さんが多いのか、あいにくの天気にも関わらず随分たくさんの車が駐車場に
止まっていた。ロープウェイに乗り込んで暫くして、異変に気づく。どんどん寒くなり‥‥
信じられないことに、あっという間に雪景色になっていた!八十八カ所で最も標高が高い
(921m)ってのも伊達ではないらしい。ロープウェイ駅の温度計を覗くと‥0℃になっていた。
写真をご覧頂ければわかるだろうが、新雪に包まれた素晴らしい雪景色である。寒くて
寒くて仕方なかったが、四国遍路唯一の雪景色として心に焼き付いた。なお、この雲辺寺
には、「お遍路さん難所ベスト5」を記した看板があった。標高差からベスト5を記している
が、もちろん誇らしげにトップに存在するのはこの雲辺寺だ。このほか、12番焼山寺や
45番岩屋寺、20番鶴林寺など、登るのに苦労したお寺がずらりと並ぶ。以前に回った
霊場を思い出しながら、ロープウェイで下山する。近くにスキー場があるのか、下山の
時にはスノーボードを持った若い男女がたくさん乗り込んでいた。
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