第六十番 石鉄山 福智院 横峰寺 | |
本尊:大日如来 | 御真言:おん あびらうんけん ばざら だとばん |
御詠歌:たてよこに 峰や山辺に 寺建てて あまねく人を 救うものかな |
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果てしない山奥の霊場、横峰寺。境内の“星が森”からは石鎚山が一望出来るという。 これだけ立派な本堂等をこの山奥で維持するのはさぞかし大変だろう。 冬には深い雪に閉ざされるらしく、時期を間違えると横峰寺はお詣りしづらい。 境内の一角に建っていた、古い建物と電話ボックス。照り返しを受けて 光っている楕円形は、「公衆電話」と書かれたとても素敵な看板。写らなくて残念! 駐車場からの写真。広い瀬戸内海を一望できる風景に、疲れも癒される。 第六十四番前神寺からの移動なので、実際は第五十九番国分寺からは移動していない。 マップ的には、この順序でも一応四国をリング状に廻ることになるので問題ないとされている。 第五十九番→第六十番→第六十一番の順序で廻ると若干時間がかかるので、そのつもりで。 がんばってがんばって山道を登って横峰寺へ。瀬戸内を望む雄大な風景が広がる駐車場 から、さらに十分ぐらい階段を歩き続ける。これまでの経験から、夕方のこの時間は(注: 六十四番を詣ってからなのでかなり時間が遅い)朝から参拝を続けている疲れがピークに 達する頃だ。正直、しんどい。とはいえ、歩き遍路は全部歩いてこの山まで登るのだろう‥‥ と思うと、愚痴愚痴言ってもいられない。 横峰寺は、四方を山に囲まれた、線香の匂いが漂う静かなお寺だった。何故かはわから ないが、線香の匂いがとても記憶に残っている。九月だというのに境内には雪が残っていて、 除雪用のラッセル車も置かれていた。この山奥のお寺をやっていくのは、並大抵のことでは ない。1800円の通行料を要するのもなんとなく分かる気がする。実際、この霊場は2004年秋 の水害で参拝ルートが危ないことになってしまい、山の麓にある宿屋の側で納経していた そうだ。お寺を保護して参拝路を確保するのも並大抵の事ではあるまい。なお、このお寺は 自販機が150円(2003年現在)だった。もし記憶違いでないなら、八十八カ所で唯一では? (あの滅茶苦茶な第三十五番清瀧寺でさえ120円!)もし、そのほかの例外をどなたかご存じ でしたら、教えて下さい。 横峰寺のお参りを終えてもまだ約一時間あったので、妹ゲロ氏と相談のうえ、伊予の国 最後の寺・第六十五番三角寺を目指す事になった。三角寺は割と近くまで高速道路が 伸びているので、高速道路でショートカットし、三島・川之江インターで降りれば楽勝だろうと 思っていたが‥‥甘かった。高速区間が凄まじく遠い!!結局、インターから三角寺までは 大慌てで移動する事になってしまった。前回遍路(9/11)の初日の15番国分寺も、ぎりぎり 滑り込みだったが、アレと同じだ。私は何とも進歩のない人間である。猛省。 |