【旅の記録 修行の道場(高知県) その3】
 第三十六番青龍寺〜第三十九番岩本寺までの、ただの感想&写真だけです。
 
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→第三十八番金剛福寺  →第三十九番岩本寺








ここまでで三日目のお参りは終了し、高知駅前のホテルサンルート高知
まで撤退する。約一時間で到着し、チェックイン。残された体力を使って
市街地に出る。空腹が進みすぎていたため、「マサラ」という名のインド
カレー屋に屈服する。ゲロ氏もおなかが減っていたのだろう、コース料理を
ご所望あそばしたが、残さずに食べる事が出来た。綺麗な店内で、
一人のとても綺麗なおねいさんが背筋を伸ばしててきぱきとカレーを
召し上がっている光景を発見する。格好いい。常連さんか、マニアか?
 この後、高知城を眺め、ひろめ市場を眺め(うつぼの蒲焼き350円!
女子高生、唐揚げを食っている!)、スタンドバーで一杯頂いてから、撤退した。









第三十九番 赤亀山 寺山院  延光寺
本尊:薬師如来御真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
御詠歌:南無薬師 諸病悉除の 願こめて
     詣る我が身を 助けましませ

                
    古風な仁王門の向こうに、お遍路さんが多数。この日はホントに多かった!

                
      このお寺の名物、鐘を背負った亀さん。画像を拡大してみれば、
        愛嬌のある亀さんだときっとご理解いただけることだろう。

                
   日差しの強い本堂前の広場に読経の音が響く。長旅の疲れにも関わらず、
       誰もが熱心に般若心経を読み上げる姿は感動的でもある。

                
        この霊場では正岡子規が一句詠んでいる。これがその句碑。


 足摺岬から宿毛市までは、直線距離こそそれほどでもないが、海岸沿いのうねる道を進む
ため、時間もかかるし肉体的負担も大きい。ここまで一度も車酔いをしなかったゲロ氏が
遂に気分が悪くなり、土佐清水港の駐車場で暫く休むというハプニングもあった。

(この間、助手席の正体不明の水漏れが気になって車のエンジン部を点検するが、異常は
みられない。とりあえず車のエンジンも冷やしておく。暇つぶしに、近くの磯を歩き回る。
水は透明で綺麗なのだが、小魚が少しいるだけで、豊かさの全くない磯だ。珊瑚の死骸が
どこまでも広がっている。土佐清水港建設時に環境破壊があったのだろうか?)

 延光寺は手洗い場が正門真横に隠れるようにあったので、これになかなか気づくことが
出来ず、納経を終えてからようやく発見して「あちゃー」と思ってしまった。これから参拝する
人は、正門の周りを念入りに探すことをお薦めします。
参拝中、ものすごい数のツアー遍路さんがたくさんいる中につまらなそうな顔を少年が
立っていることに気づく。ツアーに同行している孫かなにかなのだろうか。なんとなく
気の毒な感じがした。
 この霊場は、疲労の極致に訪れたため、あまり印象に残っている風景が無い。唯一、
鐘を背中に置いた赤い亀さんの像が印象に残った。

「おぼろ夜の赤亀に乗る鐘ひとつ」(by正岡子規)だそうで。

 延光寺以外の霊場にも正岡子規の句碑はしばしば見かけることがある。ファンの人は
熱心に探してみるとおもしろいかもしれない。




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