二百三十四段の石段。登り切っても、さらに九十九段あります。
山の奥の本堂。
もっと上には多宝塔が。すごく広い敷地だ。
ここも、山沿いのお寺である。大きな道から分かれてからは、凄まじい角度の田舎道を
登っていく。この時、「うわぁすげぇ山道だ。とんでもねぇ」と思っていたが、後に、もっと
恐ろしく急で、ぐねぐね曲がりくねった道を行く事になり、切幡寺への山道など地獄の
一丁目に過ぎなかった事を悟るのである...。
このお寺は車用の迂回路と、歩きお遍路さん用の正門をくぐる道の二つがある。
今回の旅では車用の迂回路が分からなかったため、正門の前に車を停めて階段を
歩く事になった。99段+234段、合計333段の階段をひーひー言いながら登る。
階段を登り終えると急に視界が開けて、広大な境内を見渡す事が出来る。
麓の田園風景を見下ろすようにご本尊が建っている。疲れたが達成感満点のお寺だ。
第十番を降りてすぐの田舎道と、質素な民宿。
第十一番藤井寺への道中、吉野川にかかる橋。トラクターがゆっくりと横断中だった。
この切幡寺から次の十一番の藤井寺まではかなりの距離があり、途中で吉野川を
横断する事になる。吉野川にかかる橋は...写真を是非見て頂きたい。トラクターと、
軽トラックが走っている。もちろん対面通行不可、ガードレールすら無い。こんな橋が、
長々と続いているのだ。四万十川などでもこのタイプの橋は見かけたが、四国では
割とポピュラーなものなのだろうか。確か、洪水の時には水面下に沈降するタイプの橋
だったと思うが……。
風景に相応しく、この橋のかかっている辺りの河の水は、大変透き通っていて、乗用車の
窓からも水中の魚たちを見る事ができるほどだ。ここまで田舎だけあって、残っている
自然も半端ではない。美しい風景だ。
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